2009年2月2日月曜日

自分は何も返していない

 つくづく思い知ったのは、自分は妻に対してまだ何も返していないということ。2002年の9月3日から始まった断酒生活では、彼女も私の辛さを思いやり、それまでの私の悪行も「病魔」のせいだと受け止めてくれていた。それから3年間は確かに私も「生きて」いた。仕事の厳しさ、家庭生活の制約を受け入れてそれに満足を感じていた。それなのに、2005年の冬から今日までの自分は何なのだろう?
 兄が倒れ実家が破産したということのダメージはそんなにも大きかったのだ・・・兄の生き方、倒れ方を実はうらやましがっていた自分がいた。恨んでもいたし怒りもあったけれども、それ以上に脳内出血で倒れて3ヶ月も意識不明になり、すべての処理を母親と私に押し付けて脳天気に生きている兄がうらやましいと思う自分、情けない。確かにこのときに自分を抑えていたタガが外れてしまった。それまではパチンコも時折やってはいたが、借金はしなかった。借金を一度始めると崩れるだろうと怖かったから。でもこのときに外れてしまったタガはカードローンの雪だるまのようなふくらみと、自分自身のどうしようもない崩壊へと滑り落ちていった。
 誰よりも妻を傷つけていたことに気がつかなかった。妻は私を信じていたのに私は裏切っていた。そしてつい先日もまた裏切った。妻に借金の金額や状態について正直になれたのは去年の9月になってからだったし、その間に額は150万になっていた。
 これから自分に何ができるのだろう・・・死ねば妻も息子もさらに一層傷つけることになる。しかし自分にできる恩返しは生き恥さらしながらもこつこつとお金を使わない、ギャンブルをしない、酒を飲まない生き方を積み重ねて、せめてこれ以上妻や息子たちに迷惑をかけないようにしていくことだと思う。
 次男が今年5歳。あと15年は生きよう。15年後のことはそのときに考えよう。とにかく無駄遣いをしないで真面目にこつこつ、今日一日を生きていく。自分に厳しくとにかく自分に厳しくだ。

 

0 件のコメント: