2009年3月26日木曜日

墓参りと鉄道博物館

 先週の土曜日、お彼岸なので次男を連れて父の墓参りに行きついでに同じニューシャトル沿線にある「鉄道博物館に行ってきた。
 次男には墓参りに行くたびに、「パパのパパはなんで死んじゃったの」と聞かれる。その度に「お酒を飲みすぎて脳の血管が何度も切れて、最後は片足も切り落として死んじゃったんだよ」と答えている。事実そうなのだが、こうして言葉にしてみると壮絶だ。それにその父の晩年を支えていた母や兄のことも思いやる気持ちが出てくる。
 花を手向け、水をやり、手を合わせる。次男も小さな手のひらを合わせている。「こんなかわいい孫を見ないで死んじまって、バカな人生だと思わないか」心の中で父に話しかける。
 一個連隊3000人の中でわずか数名の生き残りの一人だったという幸運を持ちながら、酒で身を持ち崩した晩年。友人もなく家族だけしか残らなかったさびしい葬儀。
 
 それはともかく、鉄道博物館。11時についてすでに体験ゾーンは4時からの回しか空いていないという人気。親子ずればっかりなのはもちろんのこと、まずは早めの昼食を食べてしまってから場内を走るミニトレイン「はやて」に並ぶ。30分以上待ってようやく乗れたが、走行時間は3分、なんか割に合わない感じ。次男は3歳児以下対象のプレイスポットに行きたがったのでとりあえず行く。やっぱりすぐに飽きる。次はミュージアムショップ、ここに来ると目の色が変わる次男。いろんな電車のおもちゃに釘付け。向こうも商売だから仕方ないけどね、もうちょっと広くしてくれないとすれ違いもできないような混み方。そして次は鉄道ジオラマ。これは地下鉄博物館でも見ているのですぐにイメージが湧いて並ぶのも納得してくれた。新幹線、SL、ブルートレイン、通勤電車が走り回るのに釘付け。終ってから必ずすべての男子が観覧席からジオラマに走っていくが、我が家の次男君は「ガラス」に気づかず「ゴン」とはでな音を立てて激突。機関車や貴重な列車もあるけど、これについては立川の鉄道公園のほうが計器を直接見れるし展示としては良かったと思う。

 ここでもふっと頭をよぎった思い出。父も兄を連れて何度も当時秋葉原にあった鉄道博物館(交通公園)に行ったと聞いていた。私はあまり記憶がないが、まだ埼玉に引っ越す前のことだったのだろう。
 
 父が姉たちのことをもっと早くに母に相談していればまた違った家族になれたんだろうな。最初から無理なローンを組んで生活に困ることもなかったんだろう・・・。ホント行政手続きを甘く見ていたんだよな、父は。それに母が見栄っ張りでなければ計画を変更できたんだよな。

 次男よ、君には楽しい家族の記憶をたくさん残してあげるからね。

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