突然訪れた気づきだった。兄もまた悩み苦しんでアルコホーリクになったのだ!という思い。
突然、今までのすべてを赦したいという気持ちに襲われた。
神様、彼の苦しみを取り除いてください。そして彼の心に平安が訪れますように。と祈ることが自然にできる気持ちになれた。
ただ7日のミーティングで自分の心の崩れを仲間の中に卸したあとのことだった。兄のアルコホーリクを赦せない自分は何者なのか、彼の破壊性を感じながら、いろんなものを破壊してきた自分を棚上げしているだけではないか。
私はたまたま運が良かっただけ、良い妻と重度障害の長男と優れた医師と素敵なAAグループに出会うことができてプログラムにつながることができた。これは私の人格や優秀性によるものではない。私が運が良かっただけだったのだ。兄が私を守る防波堤になっていてくれたから、私はこの程度で12ステップにめぐり合うことができたのだ。
兄の心の闇は私の闇より深いのだろう。父を最後まで看取り、母のイネイブラに苛まされながらも最後は何とか自分で仕事を見つけて生きようとしてきたが、その時には、もう心も身体も壊されていたのだ。私にできることは、兄のために祈ること、そして12ステッププログラムを届けることだろう。
自分の心の落ち着きがようやく訪れてきたようだ。
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